年金を払いたくない人が改めて考えたい、年金未納の末路

年金未納の末路

こんにちは、ゆくゆく(@yukuyukuhappy)です。

老後に必要なお金、どのように工面していますか?

少子高齢化がさらに進み、先行きの見えない将来だとも言われていますが、まずそのベースとなるのが年金ですね。

「年金を払っても、今後どうなるかわからないからなぁ」と、年金を払うことに疑問を抱きながらしぶしぶ払っている人ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

ですが、今の制度が続く限りは、年金を未納にしてしまうと、支払った人との保障の差は驚くほどついてしまいます。

厚生労働省の発表では、2019年は年金加入者6,759万人中125万人が年金未納者でした。

全体の約1.5%が、純粋な未納者ということになります。

会社勤めの方や共済組合の組合員の方は自動的に徴収されているので気にする必要はありませんが、自営業の方の場合は納付から目を背けて未納にならないように注意したいですね。

くまくま
くまくま

【年金を払う】のと【払わないで貯金する】のって、そこまで変わらないんじゃない?
手元にお金があった方が安心する人もいるでしょ?

ゆくゆく
ゆくゆく

今だけを見たらそうかもしれないけど、長い目で何かがあった時のことを考えたら全然安心じゃないんだよー。


この記事では、改めて考えたい【年金の重要さと未納の未来の恐ろしさ】ついて紹介していきます。

年金は、老後のためだけじゃない


【年金は老後のためのもの】と考えがちですが、その他にも受給できるケースがあります。

学生さんや自営業などの第1号被保険者の方は、後悔しないためにもきちんと押さえておいた方がいいポイントです。

障害年金

障害年金は、怪我や病気によって通常の生活を送ることが困難になった際に支給される年金制度です。

働くことが難しくなった場合に生活を支えてくれる、非常にありがたい救済制度ですね。

また、障害年金受給者になった際には、条件に該当している限りは国民年金保険料の納付が免除されます。

遺族年金

遺族年金は、一家の大黒柱である国民年金や厚生年金の被保険者がもしも亡くなってしまった場合に、その家族に支給される年金制度です。

遺された家族が、少しでも穏やかな生活を送っていくための保障制度です。

大事な家族を、細やかではありますが国が守ってくれることを約束してくれています。

貯金と年金の違う点

税制上の優遇がある

年金の保険料を納める人には、国が税制上の優遇を用意してくれています。

国民年金・厚生年金共に、社会保険料控除として年間の所得から控除され、節税の効果があります。

年金を受け取る際にも、公的年金等控除によって所得税を抑えることができます。

年金制度を活かさずに貯金でやり繰りしようとすると節税効果が得られず、かえって支出が多くなってしまいます。

未納の人には大きなペナルティが待っている

障害年金・遺族年金共に、公的年金加入期間の2/3以上の期間の納付がされていない場合、受け取る資格を得られなくなります。

仮に65歳まで年金を納付した場合、免除の期間が無く34歳まで未納を続けてしまうと、35歳から慌てて納付を始めたとしても、万が一の時に年金は救いの手を差し伸べてくれなくなる計算です。
(過去2年分までは遡って納付できるので、正確には36歳まで未納が続いた場合)

その後で後悔しても手遅れになってしまうことのないよう、もしも自営業で収入が低かったとしても貯金に回さず、まずは年金を納付しましょう。

※2026年までは納付要件への特例により、直近の1年間が納付か免除であり、以下の条件に当てはまる場合は給付要件を満たすことが可能になっています。
①初診日(死亡日)において65歳未満であること。
②初診日(死亡日)が2026年3月31日までであること。

どうしても納付が難しい場合には、【必ず】年金事務所に相談をしよう

自営業の人の場合、どうしても収入が不安定になってしまいます。

「その日を乗り切るのがやっと…」という方もいらっしゃるかもしれません。

不安定だからこそ、手元にお金を残しておきたくなってしまって納付から目を逸らし、結界自分の首を絞めてしまう悪循環に陥ってしまうことになりかねません。

そうなる前に、まずは不安がらずに納付の免除や猶予の相談をしましょう。

満額納付する場合よりも万が一の時の支援は少なくなりますが、未納のペナルティを免れることはできます。

免除や納付の猶予を受けた場合

該当期間は国民年金の加入期間に含まれない。
→障害年金や遺族年金の受給条件を満たしやすくなる。
→ただし、その分老齢基礎年金の受給額は減ってしまう。

くまくま
くまくま

あの、職業は狩猟です。狩った鮭は食べちゃうのでお金がありません。
年金、どうしたらいいですか?

年金事務所
年金事務所

そもそも、クマは国民年金に加入できないので…。

まとめ:長い目で見て、年金制度の本質を理解しよう

世間一般の年金制度のイメージは、どちらかというと現在の高齢者の生活を支えるために現役世代が保険料を納付するイメージが強いですよね?

ですが、必ずしもそうとは限りません。

年金制度は、何かがあった際に少しでも今までに近い日常生活を過ごすための支援制度です。

  • 年老いて働けなくなった時のため
  • 怪我をして働けなくなった時のため
  • 命を落として家族の生活が困難に陥った時のため

この先の人生で、どのような形で働けなくなる時が来るかは分かりません。

【収入を生み出すのが難しくなった時に安定した収入源がない】状況というのは想像以上に恐ろしいものです。

そうならないためにも、年金のことはきちんと理解しておきたいですね。

そして、自分だけではなく大切な誰かを守るためのものでもありますので、くれぐれも未納にならないように注意しましょう。

いつかの未来で、暗闇の中立ち尽くすことがありませんように。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!


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